外出自粛に世界中が取り組む日々がやってきて、オンラインでのコミュニケーションが急に身近なものになりました。
お互いの顔を見ながら仕事も飲み会もできるので、一気に広まっていますね。
しかしながらウェブカメラを通したオンラインではちょっとしたコツを知らないために実物よりも残念な見た目になっている人が多いのです。
ここでは、オンラインでも綺麗に見える方法をビジネスメイク研究所の大澤典子がアドバイスします。
これであなたはオンラインでもひときわキレイに映えますよ。
ウェブカメラで綺麗に見せる方法!女優ライト
照明を味方につければ、肌の悩みはほぼ解決するといっても過言ではありません。
ここでは、プロも愛用するリングライトと、スマートフォンに直接取り付ける手軽なライトをご紹介します。
きれいに映るリングライト
ドーナツ型のスタンドタイプの照明です。
リングライトは、顔の前に設置するだけで肌が明るくなり、シミ・しわ・くすみなどがキレイに見えなくなります!
コロナ以前から動画配信を行っていた女性には、すでに人気のアイテムで、その実力は折り紙付き。
真ん中にスマートフォンを設置して、自撮りモードで撮影することもできます。
パソコンでのオンライン通話では、少し離れたところにおくことになりますが、かなり明るい光を放つので、充分に美肌効果を得られます。
ネット通販で、一時的に入手困難となったようで、2020年5月現在も品薄のようです。
価格は数千円から50,000円を超えるものまで!
気軽に始めるならば、脚がついていて自立する小さめサイズがよいでしょう。
本格的なリングライトには三脚を用意しないと使えないものもあるので、要注意です。
きれいに映る自撮りライト
スマートフォン本体に、大きなクリップでライトを直接くっつけてしまうライトがこちら。
そもそもは、自撮りを盛りたい若年層に人気の商品でした。
ドーナツ型の他に、星型・ハート型などもあり、女子の心をときめかせてくれます。
しかし、本当に照明が欲しいオトナにこそ必要なアイテムかもしれません。
オンラインはスマートフォンだけ、という方にもこちらがおすすめです。
また、リングライトに比べて、手ごろなお値段も魅力。
一度試す価値は充分にありますね。
ウェブカメラで綺麗に見せる方法!反射光を使う
プロによる撮影では、明るいハウススタジオや屋外ロケでも、照明の技は必要不可欠。
レフ板で少し反射させるだけで明るくキレイに撮影できます。
さて、このレフ板、
たいてい斜め下から差し込まれているイメージですよね。
直射日光など上方向からの光は、ほうれい線や目の下のたるみを目立たせるので、下からも光をあてて、見せたくないものを打ち消すという発想です。
つまりレフ板は、下から反射光を顔に届けてくれ、顔にできる影を飛ばしてくれるのです。
これと同じ役割をしてくれるものを紹介します。
きれいに映る服
ほうれい線が気になる人は、白っぽい明るい色を顔の近くにもってきて、反射光を味方につけましょう。
淡いパステルカラーが似合う人は、白にこだわることはありません。
くすんだ色、地味な色を避けるだけで、充分効果があります。
きれいに映るためのグッズ 白ハンカチ・書類
証明写真を撮る時に、ひざの上に白いハンカチを置くといい、と聞いたことはありませんか?
これも、反射光を味方にして、顔を明るくするテクニックです。
実際のオンライン場合は、ひざでは遠すぎるので、手元に白いハンカチや書類を置いておくのがおすすめです。
古典的なワザではありますが、ためして損はありません。
きれいに映るデコルテ
首元をすっきりと開けて鎖骨のあたりまで見せるのと、地味な色のハイネックのニットを着ているのでは印象が大きく違いますよね。
開きの大きな服を着て、姿勢をよくしているだけで、かなり明るく見えるものです。
ウェブカメラで綺麗に見せる方法!メイクの必須アイテム
オンライン通話のメイクは実は簡単です。
その理由は、ベースメイクの手抜きが許されるから。
たいていのWebカメラは、肌表面のトラブルまでリアルに映し出すことはありません。
レトロな写真の人物の肌に、ニキビや毛穴を見つけることがないのと似たような感じです。
その分、眉とリップはくっきりさせて、ヘルシーな印象に仕上げてくださいね。
必須アイテムはこの2点です。
きれいに映る眉尻が描けるペンシル
顔全体を明るくすることはもちろん大切なのですが、メイクが飛んでしまうと本末転倒です。
特に眉は、薄すぎると顔の印象がぼやけたり、老け顔に見えてしまいます。
全体を濃く描くのに抵抗がある方も、眉尻だけは美しく描きたいところです。
ほどよい硬さの極細ペンシルを、ぜひ活用してください。
きれいに映る口紅
口紅をつけることで狙える効果のひとつに「健康的に見せる」ということが挙げられます。
ですから、ここは省かずに。
ちなみに、オンライン通話の場合は、質感よりも色み重視で選ぶこと。
というのは、リアルに顔を合わせるときに見えている微細なラメや、うるうる・ツヤツヤの質感は、オンライン上では認識されづらいからです。
かなり画質は向上していますが、普通のスマホやパソコンに届く画像では質感より色の印象が強いのが現状です。
ウェブカメラで綺麗に見せる!しぐさ・表情
1対1ではもちろん、複数のオンライン会議などの場合、話し手に「聞いていますよ」と伝えることが、印象を大きく左右します。
きれいに映るポイント 大きなうなずきと小さな拍手
実際会っている時は、小さくうなずいたり、かすかな声で相づちを打てば、相手に伝わります。しかし、オンラインだとそうはいきません。
うなずきは大きく。
いいね!と思ったら顔の前まで手をもってきて小さく拍手を送るジェスチャーで、相手の話をしっかり受け止めたことを伝えましょう。
多少の動きが加わると、見た目の印象がぐっとアクティブになります。
あざといと思われないかな?などと心配しなくても大丈夫。
心配するべきは、無表情だと誤解されることです。
きれいに映るポイント 話すとき、聞くときで姿勢を変える
自分が話すときは、カメラを正面に見て、しっかり伝える。
聞き役の間は、ほんのわずかに斜めにずれる。
このメリハリが、発言に説得力を与えると同時に、しっかりと参加している姿勢を伝えます。
斜めになるときは、利き手と逆の側をカメラに向けるのがおすすめです。
右利きの人の場合は、左の顔のほうが表情がやわらかい、というのは、多くの人が経験的に知っていることかと思いますので、それを応用したテクニックです。
あまり斜めになりすぎると「聞く姿勢」に見えないので、あくまでも「わずかに」です。
きれいに映るポイント「その他大勢」でも気を抜かない
オンライン通話のときは、自分の画面に、参加者が同じ大きさで並んでいるのが一般的です。
しかし、気になる人がいれば、大写しにするのも簡単なのです。
そして、大写しにされた側は気づかない・・・
あくびをかみ殺していたり、手元のスマートフォンをチェックしていると「残念な人」になってしまいます。
いつ、誰に大写しにされても大丈夫なようにしておきたいものです。
複数で話しているとき、合コンやお見合いの場合は、ぜひ注意してください。
オンラインでのコミュニケーションが当たり前になりつつある昨今。
見た目の印象は、少しの意識で簡単に整えられます。
オンラインでも感じ良く、あなたの魅力を発揮してくださいね!
大澤典子(おおさわ・のりこ)
1974年生まれ。
カネボウ化粧品宣伝部を経て、2015年ビジネスメイク研究所を主宰。
起業女性向けのメイクアップレッスンや撮影プロデュースの他、就労移行支援事業所・結婚相談所などでは講師としてコミュニケーションをテーマとした講義、セミナー、研修を全国で展開している。
大澤さんのサイトビジネスメイク研究所